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Channel: 身のまわりの分子 -Chem-Station-
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サラシノール/Salacinol

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サラシノールとは?
サラシノールは、インドやスリランカなど南アジア地域に自生するツル性の植物であるサラシアより単離、構造決定された化合物です。サラシアの根部や幹は、インドに古くから伝わる伝承医学であるアーユルヴェーダの有用植物として特に糖尿病の治療に有効であると伝承されてきました。これはサラシノール等が糖の分解を阻害し、小腸で糖の吸収を抑制するためです。古くからカロリーの高い贅沢な食事をしていた人たちは、健康維持のため食事の際にサラシアを煎じて飲んでいたと言われています。

ニトログリセリン / nitroglycerin

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ニトログリセリン(nitroglycerin)は、爆薬の一種である。

アントシアニン / anthocyanin

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アントシアニン(anthocyanin)

ポリフェノールの一種。抗酸化作用を示す。

ビタミンB12 /vitamin B12

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ビタミンB12(vitamin B12)は、水溶性ビタミンの一種である。化合物名はシアノコバラミン(cyanocobalamin)

グルタミン酸 / Glutamic Acid

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おいしい和食の秘訣は何か?と考えると、なかなか難しい質問でしょうか。やはり、「ダシ」でしょう。

 

実は、世界ではじめにダシの成分がグルタミン酸であることを突き止めたのは、日本人の池田菊苗です。

化学式は、上記の構造式の通りアミノ酸であり、HOOC-CH2-CH2-CH(NH2)-COOHです。

 

ストリゴラクトン : strigolactone

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ストリゴラクトン(strigolactone, SL)は植物の産生する一群のカロテノイド誘導体である。

1960年代に根寄生植物種子の発芽刺激物質として単離された。その後、2000年代に入り菌根菌の宿主認識応答である菌糸分岐を誘導することが判明し、さらに植物地上部の枝分かれを抑制する植物ホルモンとしての機能も発見された。

 

モリブドプテリン molybdopterin

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モリブドプテリンは、ほぼすべての生き物で共通して見られるモリブデン化合物です。ビタミンのように、酵素タンパク質の機能を補助する役割があります。酸化還元酵素に、モリブドプテリンを必要とするものが、いくつか存在します。 

シラフィン silaffin

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シラフィンは、ケイ藻から単離された、比較的に低分子のペプチドであり、ケイ酸の沈着を仲介する機能があります。シラフィンのペプチドは、高度に修飾されており、リジン残基がアルキル化されていたり、セリン残基がリン酸化されていたりして、分子として双性イオンの傾向が強い構造となっています。最低限ケイ酸の析出に必要なところはアミンが連なる部分であり、シラフィンのリン酸化は活性を高める役割があります。 

 


ジブロモインジゴ dibromoindigo

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イボニシやサラレイシなど、アッキガイ科巻貝にある分泌腺から得られる淡黄色の液体を、布にひたし日光にさらすと得られる色素は、鮮やかな紫色をしており、古代から知られ珍重されてきました。この色素の実体は、構成元素に臭素を含んだジブロモインジゴ(6,6’-dibromoindigo)と呼ばれる有機化合物です。

アピオース apiose

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アピオースは、炭素数が5で、5員環を作る単糖のひとつです。植物細胞壁の成分として、アピオースは他の糖とは異なる特有の機能を持ちます。アピオースはペクチンと呼ばれる細胞壁多糖の側鎖に含まれ、ここにホウ酸が結合することで、植物の細胞壁が本来もつべき特性を与えています。

 

リコペン / Lycopene

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トマトやニンジン、柿、スイカ、果てはパパイヤまで、さまざまな植物に含まれる赤い色素、それがリコペンです。

亜鉛クロロフィル zinc chlorophyll

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今わたしたちが吸っている酸素ガスは、みな植物が光合成で作り出したものです。植物が光合成するときに活躍する緑色のクロロフィルには、みな金属元素のマグネシウムが結合しています。しかし、酸性下に生育する光合成細菌から、ただひとつの例外が発見されています。亜鉛が結合した驚愕のクロロフィルを紹介します。

A-ファクター A-factor

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A-ファクター(A-factor, A因子)はC13H22O4からなるシグナル分子である。

ヒストリオニコトキシン histrionicotoxin

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アルキンとは、アセチレン(HC≡CH)のように、炭素間三重結合を持った有機化合物の総称です。生理活性を持つ天然化合物に、あまり多くアルキン(RC≡CR)化合物は知られていません。末端アルキン(RC≡CH)となると、さらに数えるほどしかありません。

末端アルキンの構造を持った天然化合物に少数しか存在しない例外として、ヒストリオニコトキシン(Histrionicotoxin)が有名です。この成分は南米に生息するハイユウヤドクガエル(Dendrobates histrionicus )という名の両生類から単離されています。 

アブシジン酸(abscisic acid; ABA)

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温度変化など環境ストレスに耐性を付与する生理活性を持った植物ホルモン。葉の脱離(abscission)を誘導したり、気孔を閉鎖させたり、乾燥耐性を付与するタンパク質を誘導したりします。また、種子が休眠するために必要であり、穂についたまま種子が発芽しないように防いでいます。

 


バトラコトキシン batrachotoxin

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毒鳥ピトフーイの神経毒

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図左上はサイエンス誌258号表紙より

脊椎動物のうち毒のある魚類・毒のある両生類・毒のある爬虫類は簡単に思い浮かびます。しかし、鳥類の場合はどうでしょうか。実は、毒を持つ鳥は、ニューギニア島に生息するピトフーイ1属6種だけであり、神経毒性を持つその成分がバトラコトキシンです[3]。

 

トリメチルアルミニウム trimethylalminum

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トリメチルアルミニウムは炭素・水素・アルミニウムからなる化合物。融点15度・沸点125度。常温液体の物質。水や空気に対して不安定であり自然発火性であり、不活性気体雰囲気下では取り扱うことができます。

ソラノエクレピンA (solanoeclepin A)

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ソラノエクレピンAは、ジャガイモの水耕栽培液から単離された、ジャガイモシストセンチュウ休眠覚醒成分。

 

 

ユーコミン酸 (eucomic acid)

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ユーコミン酸オイコム酸とも)は、就眠運動するマメ科植物のひとつ、ミヤコグサの葉を開かせる生理活性を持った天然化合物。41グラムのミヤコグサ植物体から136マイクログラムが単離されました。

ミヤコシンA (miyakosyne A)

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ミヤコシンAは、海綿Petrosia sp.から発見された、細胞毒性を持つ海産天然化合物HeLa細胞に対する半数効果濃度IC50は、0.10マイクログラム毎ミリリットル[1]。 

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